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生涯最高の失敗

図書館をフラフラしていたら。2002年。小柴先生がノーベル物理学賞を受賞した年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんの著書があったので、借りてきました。

そういえば・・・小柴先生のカミオカンデや、天野先生の青色LED、山中先生のiPS細胞など。ノーベル賞を受賞した時には、その研究内容も大きく報道されているのですが、田中さんは「企業研究者がノーベル賞をとった!」「サラリーマンの星!!!」的な報道は覚えているのですが。はて、その研究内容は何だったかな???と思うと・・・申し訳ないのですが、あまり記憶になかったです。

「 生涯最高の失敗 田中耕一 著 朝日新聞社 朝日選書 1200円+税 」

読んでみて。この本を書くキッカケが、驚いたのですが。

ノーベル賞を受賞してしまった事で、田中さんの「研究一筋で出世を望まない変人」とか、冗談を言えば、そこだけがクローズアップされ報道されてしまったり。まさに、「普通のサラリーマン」が、突然、報道陣に追いかけられ、書きたいように書かれ、受賞後は講演の依頼などで、本来の自分の仕事が出来なくなってしまった事への戸惑い。研究内容は一般的ではないからと触れられず、「実像」でない所だけが、一人歩きしてしまった・・・その事への、「説明」の為、書こう!と思ったそうです。

博士号があるわけでない。企業研究者として、大学の専門は電気工学だったけど、研究所に配属になり化学分野に取り組んだ。開発から試作・パンフレット作りから営業まで。全ての業務を経験した事がある田中さん。今回の受賞は、今までは「大きすぎて計れない」と言われていたタンパク質のような大きな分子を計る方法を開発した成果が認められての事でした。

詳しくは、著書を読んでいただくのが、間違いがないのですが。

私がザックリと理解した中では、たんぱく質などの大きな分子を調べる事ができると、たんぱく質だけでなく、それにくっついている物質が何か解ったり、たんぱく質と炭素が結びつく糖鎖などが解るのだそうです。身近な所では、癌などの病気を引き起こすたんぱく質があるかどうか調べる事で、病気の診断に使われたり。スポーツ選手のドーピング検査などでも使われているんだそうです。その他にも、薬の研究や食品の成分分析など、様々な分野で活用されているのだそうです。

田中さんの研究成果は海外で高く評価され、その後、海外の研究者が実用化に大きく貢献しました。国内では知られておらず、海外でも実用化に貢献した方々の方が有名で。その方々でなく、田中さんがノーベル賞受賞と決まった時に、「何故?」と思われた事も多かったようです。田中さんは、「0から1を生み出した人」。海外の研究者さんは「1を1000にした人」。どちらもいなければ出来なかった。ただ、ノーベル賞が、0から1を生み出した人を評価する賞なので、優劣がつけられるわけではない・・・との話が、印象的でした。

著書を通して思ったのが。田中さんの、エンジニア魂というか。真面目に、コツコツと、対象に取り組まれる姿勢と誠実さ・・・です。コツコツ・真面目。そして、絶えない探究心。

カッコイイなぁ~・・・と、思いました。

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Author:なんちゃって
震災・福島原発事故をきっかけに、娘と一緒に電気(電池)について学んできました。娘が高校生になったので子育て一段落。私の趣味?のサイエンス系の読書日記や雑感を書いていきたいと思います。一歩ずつ。ぼちぼち。

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