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鳥獣戯画

ふしぎだと思うこと
これが科学の芽です
よく観察してたしかめ
そして考えること
これが科学の茎です
そうして最後になぞがとける
これが科学の花です
朝永振一郎

最近、せっせと本を読んでいるのですが、こちらへのアップがままなりません。故戸塚洋二氏(御存命でしたら、今回の梶田教授と共にノーベル賞を取ったと言われている方。静岡出身です)の本を2冊読んで(これも、書きたいんですが)、なんとなく、物理学者繋がり?で、朝永先生の全集に手を出し始めました。「鳥獣戯画」は、このシリーズの第一冊目です。

朝永振一郎先生と言えば、ノーベル物理学賞を受賞された方なので、お名前は有名だと思うのですが。申し訳ないのですが、功績の所を見ると、私には、何が何やら日本語なのに日本語でないのか?と言う位、理解不能です(汗) 

ただ、冒頭の言葉は、とても有名で。科学に興味がある子どもなら、一度は目にした事があるのではないでしょうか。ああ、本当に、そうだよなぁ~。子ども達の心には、不思議の種がたくさん蒔かれていて。それがすくすくと育つ先に科学の花があるんだなぁ~と。素直に思います。つくば大学では、朝永先生の偉業と、この言葉から、「科学の芽」という、小中学生の自由研究のコンクールを開催しています。書かれてはいないけれど、子ども達の不思議の種を、子ども達自身と共に育てていこうとする眼差しが感じられて、好きな文章です。

「 朝永振一郎著作集1 鳥獣戯画 串田孫一解説 みすず書房 3000円+税 」

この「鳥獣戯画」は、私のような物理は全く分からない人でも、全く問題なく読める、エッセイです。朝永先生の子どもの頃の話。研究を始めた頃の、鬱屈した思い。理化学研究所での出会いや研究。ドイツへの留学の頃の話。後半は、幼稚園の頃の先生など、いろんな方との対話集になっていて。気を張らずに読める一冊です。表題の「鳥獣戯画」は、朝永先生はこの絵がお好きで。巻物のレプリカを買われて楽しまれた時のエッセイを元に付けられています。

大正デモクラシーから昭和初期の。西洋に追いつけ追い越せ・・・でも、アレもコレもない、大学に行っても10年前の事を教えられる・予算はつかない・・・そんな時代。新しい理論を求め、新しい風を入れ、議論を交わし、時には挫折し酩酊し。自然に心を奪われ、また物理の世界に埋没する。理研の黎明期の活気が、目に見えるようでした。

同窓に湯川秀樹先生がいて(湯川先生は飛び級して、朝永先生と同級生になったんだそうな・・・)。刺激を受け合う様子や。当時は、物理が、実験物理・理論物理と分化されてなかったので、まだ、混沌とした中から、いろんなものが生み出されていく。なにもない所から、生みだされていく面白さ・・・が、ノスタルジーを含みつつ彷彿させる文章でした。

朝永先生。庭にリンゴやミカンを置いて、野鳥がついばむのを楽しんだり。糞の中の種を育てて、何の種だったか見てみたり。小さな池に産みつけられたカエルの卵を観察したり。・・・なんだか、物理学者というイメージとは違って、それもまた、面白かったです。

全集読めたら、ちょっとは物理が解るかなぁ???

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Author:なんちゃって
震災・福島原発事故をきっかけに、娘と一緒に電気(電池)について学んできました。娘が高校生になったので子育て一段落。私の趣味?のサイエンス系の読書日記や雑感を書いていきたいと思います。一歩ずつ。ぼちぼち。

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